膝関節の音と原因

膝を曲げたり、立ち上がろうとした際に「パキポキ」と関節の音が鳴ったという経験はないでしょうか。
膝関節の音がする原因は、一般的には関節液の圧力の変動に伴う気泡の爆裂音とされています。
このように問題のないケースもありますが、「以前はあまり関節の音は鳴らなかったのに、最近よく音が鳴るようになった」、「痛みがある」等という場合は異常を疑った方が良いでしょう。

関節の音がするのは変形性関節症の初期症状である場合があるからです。
最初は痛みがなく音だけなのですが、症状が悪化することで痛みが走るようになります。
先ず、大きな負荷が関節にかかった時のみ痛みが現れるのですが、その内、少しの負荷でも痛むようになり、最終的には安静時でも痛みが出るようになります。

変形性関節症の原因は、関節に大きな負荷をかけ続ける仕事をしていたり、肥満、加齢による関節構成物質の減少などが挙げられます。
これらの要因で関節が負荷に耐えられなくなり、軟骨に磨耗や変性が生じるようになります。
その結果、炎症を起こし痛みが発生するというメカニズムです。
変形性関節症は、症状が悪化すると簡単には治らなくなってしまう病気です。
処置は早めであれば大事には至りませんので、関節の音が鳴り始めたらすぐに関節への負荷を軽減し、音が痛みになる前に解消法を講じることが重要です。

膝関節の音と痛み対策

ただし、膝への負荷が良くないなら運動をしなければ良いというのは間違いです。
関節軟骨を生成する軟骨細胞は関節液から酸素や栄養を貰い軟骨を生成していますが、運動をしないと軟骨細胞に酸素や栄養が上手く行き渡らなくなり、軟骨細胞は死んでしまいます。
死んだ軟骨細胞は剥離し、関節液中を漂い、滑膜を刺激して炎症を引き起こします。
滑膜に炎症が起こると痛みを引き起こす化学物質・サイトカインが分泌され、関節に痛みが生じます。
しかも、やっかいなことに、このサイトカインは生きている軟骨細胞まで殺してしまうのです。
このような悪循環を防ぐ為にも、運動は欠かすことができません。

また、薬物療法としては、鎮痛・抗炎症薬の内服薬や外用薬の使用のほか、「ヒアルロン酸製剤」の注射があります。
変形性膝関節症は関節構成物質である、関節軟骨や関節液中に含まれるヒアルロン酸が減少することによって起きますが、この物質を膝関節内に注入することによってひざの痛みや動きを改善させ、病気の進行を抑制することができます。

いずれにしても膝関節の音は、身体からの警告音であると受け止め、異常を感じたら早めに病院で診てもらうのが一番です。


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